『ベーシックストラテジー』は、ブラックジャックで勝つための攻略法や必勝法といわれています。
ベーシックは「基本」、ストラテジーは「戦略」の意味なので、直訳すると「基本戦略」です。
ブラックジャックでは、最初にプレイヤーである自分とディーラーに2枚ずつカードが配られます。
ディーラーは1枚が表向きになっていますが、もう1枚は裏向きになっていることが特徴です。
2枚の自分の手札と、ディーラーの表向きのカード(アップカード)1枚を見て、次にカードを追加するか、そのまま勝負するかのアクションを選択します。
そこで、役立つのが『ベーシックストラテジー』です。カードを追加するかどうか、最善なアクションを選択するために活用します。
ベーシックストラテジーの使用条件

ベーシックストラテジーチャートを使用する場合、
- 6デックが最も有効的で、8デックでも誤差がわずかなので使用可能
- ディーラーのソフト17はスタンド
この2つの条件がそろっていることが前提です。
シングルデックブラックジャックなど、稀に条件に当てはまらないブラックジャックはありますが、基本的にはほとんどのブラックジャックが2つの条件に当てはまります。
しかし、標準ルールではないブラックジャックもあるので、ベーシックストラテジーを使用するなら、事前に条件を確認しておきましょう。
ベーシックストラテジーチャートの見方
ベーシックストラテジーチャートの見方を解説します。

最初にカードが配られたら、下記の手順でベーシックストラテジーチャートを使います。



例では、
- 自分(プレイヤー)のカード2枚の合計が「19」→チャートで17以上の項目を確認
- ディーラーのアップカード「Q」→Qは「10」になるので、チャートで「10」の項目を確認
縦と横が交わる部分が「S」=スタンドになっているので、次のアクションはスタンドを選択します。
スタンドはカードを引かないことを意味するので、カードを引かずにそのまま勝負します。
ベーシックストラテジーチャートの種類
ベーシックストラテジーチャートには3種類あります。
- ハードハンド:手札に「A」がない場合に使用する
- ソフトハンド:手札に「A」がある場合に使用する
- スプリット:手札がペアの場合に使用する
自分の手札(プレイヤーに配られた最初のカード2枚の数字の合計)により、3種類のうち何を使用するかを決めます。
ハードハンド

ハードハンドのベーシックストラテジーチャートは、プレイヤーに配られた最初の2枚のカードに「A」がない場合に使用します。
ソフトハンド

ソフトハンドのベーシックストラテジーチャートは、プレイヤーに配られた最初の2枚のカードに「A」が1枚含まれている場合に使用します。
スプリット

スプリットのベーシックストラテジーチャートは、プレイヤーに配られた最初の2枚のカードがペアになっている(数字が同じ)場合に使用します。
次のアクションはスプリットが多くなることが特徴です。
ベーシックストラテジーの使い方・シミュレーション
実際に、ベーシックストラテジーチャートを使ったシミュレーションを画像付きで紹介します。
ハードハンド
ハードハンドのベーシックストラテジーチャートを使った例を2つ紹介します。
プレイヤーのカードに「A」が含まれていない、かつ「ペア」でもない場合は、ハードハンドです。
パターン1

- プレイヤーのカード:「3」と「8」=合計「11」
- ディーラーのアップカード:「7」
STEP1:ベーシックストラテジーチャートを確認する

ベーシックストラテジーチャートを確認すると、プレイヤーのカード「11」と、ディーラーのアップカード「7」が交わる部分は『D』のダブルダウンとなっています。
ダブルダウンは、賭け金を倍にして、カードを1枚だけ追加するアクションです。
上の画像は最初に25.00ベットしていたので、+25.00ベットで合計50.00ベットで勝負します。
STEP2:勝敗結果→ダブルダウンで勝ち

ダブルダウンをした結果、
- プレイヤーのカード「19」
- ディーラーのカード「17」
でゲームが終了し、プレイヤーの勝ちとなりました。
賭け金を倍にしていたので、賞金も倍獲得です。最終的に、50.00ベット→配当2倍で賞金は100.00獲得しました。
パターン2

- プレイヤーのカード:「J」と「8」=合計「18」
- ディーラーのアップカード:「7」
「J」は10と数えるので、プレイヤーのカードの合計は18です。
STEP1:ベーシックストラテジーチャートを確認する

ベーシックストラテジーチャートを確認すると、プレイヤーのカード「18」と、ディーラーのアップカード「7」が交わる部分は『S』のスタンドとなっています。
カードは追加せず、そのまま勝負します。
STEP2:勝敗結果→プッシュ(引き分け)

スタンドを選択した結果、
- プレイヤーのカード「18」
- ディーラーのカード「18」
でゲームが終了し、引き分けとなりました。
引き分けの場合、賭けた金額がそのまま戻ってきます。
このように、ベーシックストラテジーチャートを使っても、必ず勝てるわけではありません。
あくまでも、勝つ確率を高めるための攻略法だということを理解したうえで利用しましょう。
ソフトハンド
次に、ソフトハンドのベーシックストラテジーチャートを使った例を2つ紹介します。
プレイヤーのカードに「A」が含まれていたら、ソフトハンドです。
パターン1

- プレイヤーのカード:「9」と「A」
- ディーラーのアップカード:「6」
STEP1:ベーシックストラテジーチャートを確認する

ベーシックストラテジーチャートを確認すると、プレイヤーのカード「A,9」と、ディーラーのアップカード「6」が交わる部分は『S』のスタンドとなっています。
そのため、カードは追加せず、「スタンド」を選択してそのまま勝負します。
STEP2:勝敗結果→プレイヤーの勝ち

スタンドを選択した結果、
- プレイヤーのカード「20/10」
- ディーラーのカード「26」
でゲームが終了し、ディーラーが「26」でバストしたので、プレイヤーの勝ちとなりました。
パターン2

- プレイヤーのカード:「A」と「7」
- ディーラーのアップカード:「7」
STEP1:ベーシックストラテジーチャートを確認する

ベーシックストラテジーチャートを確認すると、プレイヤーのカード「A,7」と、ディーラーのアップカード「7」が交わる部分は『S』のスタンドとなっています。
カードは追加せず、「スタンド」を選択してそのまま勝負します。
STEP2:勝敗結果→プレイヤーの勝ち

スタンドを選択した結果、
- プレイヤーのカード「18/8」
- ディーラーのカード「22」
でゲームが終了し、ディーラーが「22」でバストしたので、プレイヤーの勝ちとなりました。
今回シミュレーションしたソフトハンド2つの例は、2つとも勝ちました。
ベーシックストラテジーチャートを使って勝ちにつなげることができましたが、絶対に勝てるわけではないということも理解しておきましょう。
スプリット
最後に、スプリットのベーシックストラテジーチャートを使った例を2つ紹介します。
プレイヤーに配られた最初の2枚のカードが同じ数字のペアだった場合に、スプリットのチャートを確認しましょう。
パターン1

- プレイヤーのカード:「Q」と「K」=「10」と「10」のペア
- ディーラーのアップカード:「10」
ブラックジャックでは絵札を10と数えるので、こちらのプレイヤーのカード2枚は「10,10」のペアです。
STEP1:ベーシックストラテジーチャートを確認する

ベーシックストラテジーチャートを確認すると、プレイヤーのカード「10,10」と、ディーラーのアップカード「10」が交わる部分は『S』のスタンドとなっています。
ペアだった場合、スプリットをするかどうかを選択する画面が表示されます。
しかし、ベーシックストラテジーチャートではスタンドをするように指示があるので、スプリットはせず、「いいえ」を選択します。
STEP2:スタンドを選択する

スプリットをしなかったため、次のアクションをどうするか選択する画面に切り替わります。
チャートの指示通り、スタンドを選択します。
STEP3:勝敗結果→プレイヤーの勝ち

スタンドを選択した結果、
- プレイヤーのカード「20」
- ディーラーのカード「18」
でゲームが終了し、プレイヤーの勝ちとなりました。
パターン2

- プレイヤーのカード:「2」と「2」のペア
- ディーラーのアップカード:「7」
STEP1:ベーシックストラテジーチャートを確認する

ベーシックストラテジーチャートを確認すると、プレイヤーのカード「2,2」と、ディーラーのアップカード「7」が交わる部分は『P』のスプリットとなっています。
そのため、スプリット?→「はい」を選択しました。
最初に賭けた金額と同額を追加でベットして、カードを2ハンドに分けます。
STEP2:1ハンドごとにベーシックストラテジーチャートを確認する

1つのハンドごとに、ベーシックストラテジーチャートを確認します。
左側のハンドは「2,4」となり、ハードハンドのチャートを確認。
次のアクションは『H』のヒットなので、カードを追加してゲームを進めます。
STEP3:1つずつチャートでアクションを確認してゲームを進める

1ハンドずつ、ベーシックストラテジーチャートを確認しながら次のアクションを選択して、ゲームを進めていきます。
最終的に、
- 左側のハンドは「19」になったときに『S』スタンド
- 右側のハンドは「14」になったときに『H』ヒットをしてバスト
となりました。
STEP4:勝敗結果→1ハンドは勝ち、1ハンドはバストで負け

左側のハンドでスタンドを選択した結果、
- ディーラーは「25」でバスト
- プレイヤーの1つのハンドは「19」で勝ち
- プレイヤーの1つのハンドは「24」でバストして負け
でゲームが終了し、プレイヤーは1つのハンドが勝ち、1つのハンドは負けとなりました。
ベーシックストラテジー付きのブラックジャックもある

上の画像は、Switch Studios社のテーブルゲームのブラックジャック「Perfect strategy Blackjack(パーフェクトストラテジーブラックジャック)」です。
ゲーム画面でストラテジーチャートを確認しながら遊ぶことができます。また、チャートの画面を出して確認しなくても、ゲームを進めると次の最善なアクションが自動的に表示されます。
ストラテジーチャートの活用に慣れていない初心者の方にもおすすめのゲームです。
ブラックジャックの『ベーシックストラテジー』まとめ
ベーシックストラテジーを活用するなら、3種類のチャートを画面で常に見られる状態にしておくか、画像を保存・印刷して手元に置きながらブラックジャックをプレイするのがおすすめです。
あらためて、このページで紹介したハードハンド、ソフトハンド、スプリットの3種類のチャートの画像をまとめるので、この画面を見ながらブラックジャックをプレイしましょう。



- ベーシックストラテジーは必ず勝てるわけではないが、勝ちにつながるブラックジャックの攻略法
- ハードハンド、ソフトハンド、スプリットの3種類のベーシックストラテジーチャートがある
- ヒットやスタンドの選択に迷ったらベーシックストラテジーの活用がおすすめ

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